新築現場での植栽施工|“根が育つ土”をつくるアプローチ

新築住宅の植栽工事を行いました。
長尾アートガーデンでは、新規植栽工事を大変得意としております。

シマトネリコ新規植栽
アオダモ門袖植栽
アオダモ 植栽 ライトアップ

今年はアオダモを20本弱ほど扱わせていただきました。
植栽工事では「環境に合う樹種選び」が何より重要ですが、
実は植える際の“土壌改良”こそ、最も大切な工程となります。

特に昨今の新築現場では、植物がすくすく育つ環境は決して多くありません。
タイルに囲まれた限られたスペースの中で樹木を育てるには、まず水捌けの良い土壌づくりが欠かせません。

そのため部分的に深さ1mほど竪穴を掘り、建物建築の際に踏み固められた土層を突き破り、元の土壌層まで掘り進めます。
こうすることで水分が滞留せず、地中にしっかり浸透していきます。
水が流れる過程で空気が運ばれ、土壌中の酸素濃度が高まることで、根が伸びやすい環境が整います。

さらに土壌改善には、クンタンや竹炭をたっぷり投入します。
竹炭には細かな穴が多く、根と共存する菌が暮らしやすい構造です。
植物の根は単独で養分を吸うことができず、菌が微細な養分を取り込んで植物に届けています。
いわば人間の腸内環境のように、「菌活」が植物にとっても欠かせないのです。

そして最後に、東京多摩産の腐葉土をたっぷり混ぜ込みます。
山の土が黒々と豊かな理由は、植物自身の葉が分解されて栄養豊富な黒土になるためです。
腐葉土を加えることで土は柔らかくなり、保水性と水捌けの両方が向上します。

――長くなりましたが、
長尾アートガーデンでは “樹木が根付いて生き続けるための土壌づくり” に深い関心を持ち、時間をかけて丁寧に作業しております。

植栽・植え替えをご検討の際は、お気軽にご相談くださいませ。